風力発電システム
風力発電基容量の変遷
単機あたりの発電コスト
風力エネルギーの賦存量
新エネルギーの中で、風力エネルギーはその経済性から最も商業化に近く、着実な導入が期待されています。潜在発電可能量は、340億kWh/年と試算されており、この調査は国土数値情報などをもとに0.05平方km毎に500kW発電機1基、建設可能条件として、
- 平均風速5m/s以上(シュミレーションは地上高30m)
- 標高500m以下
- 傾斜5度以下
- 土地利用上の制約(自然公園特別保護地区など)がないこと
等を前提に試算されたもので、一定の風速、工事の難易度、法律上の制約条件なども勘案し、かなり安全性を見ています。
適地のポイント
風力発電の適地とはまず、年間平均風速が約5m/s以上ですが、わかりやすい方法は
- 昔から言われている「だし」とか「おろし」と称する「局所風」のあるところ。
- 「偏形樹」の多いところ。つまり、草木が斜めに生えているところは、一定方向からかなり強い風が絶えず吹いていることを示しています。
- 「防風林」や「防風ネット」のあるところ。
などです。
風力発電システムの規模と経済性
わが国における事業用規模の風力発電システムの研究開発は、欧米に遅れて1970年代後半から始められ、当初は試験研究を目的とした設備が各地に建設されましたが、1990年頃からは実証試験も含めて実用的性格のものへと移行してきました。
1992年には余剰電力の購入制度が開始され、翌1993年には全国風況マップが発表されるなど、風力発電導入促進のための環境条件の整備が進められました。さらに1995年からは風力発電フィールドテスト事業が開始され建設資金面での政府の助成措置も充実しつつあります。
左の図は、わが国における実用的性格の風力発電システム単機容量の変遷を示すものですが 、この図で分かるように容量は年を追って大型化傾向にあります。欧州においては600~750kW機が実用に供され初め1000kW(MW)級も開発されております。
風力発電の経済性については、年平均風速が6m/sの時に15円/kWh、また年平均風速が7m/sになると10円/kWhという値が示されており、風況条件によっては在来型エネルギーの発電コストに近くなっています。このように風力発電は太陽光発電などの新エネルギーと比較した場合、最も在来型エネルギーコストに近接しており、風力発電は着実に実用化の時代に入ったと言えます。
